「救急救命士養成所」へ入所するには

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「救急救命士養成所」へ入所するには


埼玉県消防学校内の、平成11年4月に開設された「救急救命士養成所」というところでは、救急救命士国家試験の受験資格取得のための、救急救命士の養成教育訓及び再教育を実施しています。

一般の人は、この養成所には入所することができません。埼玉県内の消防本部に所属している救急隊員がその対象となります。cwfa042-s.jpg

さらにそれだけでは入所OKではありません。その中でも、入所できる条件があるのです。

具体的には、救急隊員の中で、

  1. 厚生労働省令で制定されている、救急業務に関する250時間の講習を修了している人で、なおかつ、5年以上救急業務に勤めている人
  2. または、2000時間以上救急活動時間を経た人になります。

また、この救急救命士養成所へ入所して、救急救命士を目指す人を対象とした救急救命士養成所入所前の実力テストを、年に4回行なっています。

せっかく養成所に入っても、入る前の勉強量が不足した状態で入所した場合は、養成所に入所した後も思ったように成績が上がらずに、研修が進むに従って、次第に事前に十分に勉強した上で入所した人との間で、成績の差が大きく開いてしまうことが多いようです。

そして、当然その結果として国家試験にも、合格できず不合格になってしまったり、運良く合格してもぎりぎりの状態で合格している状況です。
そのようなことから、入所を考えているのなら、事前の勉強をしっかりと行なう必要があるのです。

まず入所してからのシミュレーション実習を行う際において、基本的な手技に大きなレベル差が生じてきます。

最初にレベルが低かった人は、日ごろの勉強はもちろんのこと、最初に開いてしまったレベル差をこの間にできるだけ埋めていかなければなりません。ですから、そのような人にとっては、養成所での研修は、現実的にかなり厳しいものとなるでしょう。

そんな苦しい思いをしないように、入所する以前に、普段から現場での訓練や活動について、先輩の救命士から積極的に指導を受けるなどを行い、救命士としての基本的な手技を十分に学習・習得してから入所するようしたほういいでしょう。