キッザニアで救急救命士
キッザニア東京という施設をご存じでしょうか?そこでは、興味のある職業を体験することで、子供たちが社会の仕組みを実際に楽しみながら学ぶことができる施設になっています。
そこの病院パビリオンというところでは、病院での手術に参加する執刀医や麻酔科医を体験することができたり、新生児室で看護師や助産師になって、赤ちゃんの世話などを体験できたりすることができます。
さらには、薬剤師にもなることができ、入院している患者さんの処方せんを確認・点検して、患者さんに合った薬を準備することで、薬を服用するときの注意点などを体験として学ぶことができます。
特徴的なことは、ここでは、実際に存在する企業がスポンサーになっているので、非常に現実に沿っ職業体験をすることができるのです。
例を挙げれば、この病院パビリオンでは、ご存じの方も多いのではないかと思いますが、医薬品や医療機器、材料などの販売を行なっている、世界的に有名な「ジョンソン&ジョンソン」という会社が運営協力をしているのです。
また、この病院パビリオンでは、救急救命士になって、傷病者を実際に救出する体験をすることもできます。
実際の手順としては、最初に救急救命士のユニフォームに着替え、自分も含めたそれぞれの役割に分かれます。
次に、自分の担当する仕事の内容をしっかり覚え確認します。
実際に救急出動がかかると、キッザニアの街を救急車に乗って、傷病者のもとへ駆けつけることになります。
そこで、患者に応急処置をしたら救急車で病院まで搬送し、そこで担当の医師に患者の病状等を伝えることで引き継ぎをします。
ですので、そこで救急救命士の仕事を実際に体験した子供は、救急救命士の仕事がとても大変で、どれだけ重要なのかを頭だけでなく、体験として理解できるのではないでしょうか。
子供は遊びの中で、実にさまざまなことを体験し学んでいます。
そういった意味で、キッザニアは、実際の仕事を体験するための貴重な社会学習の場といえるでしょう。
子供が大好きな遊びを通すことで、社会のルール、さらには経済のしくみを学び、自分が興味がもてる、可能性のある将来を見つけていくのです。
キッザニアでは、社会で仕事というものが、一体どのような役割を果たしているのかを体験でもって理解し、社会で働くということが、どれほど大変で厳しいことなのか、またやりがいがあり楽しいことなのかを、身をもって体験することができるのです。