ホームヘルパーの賃金は?(1)
少子高齢化がますます進むなかで、介護・福祉関係の仕事ががぜん注目されていますが、その中でも、資格試験が必要なく、比較的簡単に取得することが可能なホームヘルパーの資格を目指す人の数は年々増加しています。
ホームヘルパーをはじめとした介護職はやりがいを求める人には最適なお仕事ですが、実際にホームヘルパーとしてやっていこう、と真剣に思った場合、現実問題として、お給料はどの程度なのか気になるところですよね。
よく言われることですので皆さんご存じだと思いますが、登録型の場合と正社員の場合、またヘルパーの資格(1級か2級か)によってお給料に違いがあります。
現場で働いているホームヘルパーの多くは、非常勤という形態でのパート勤務だと思います。その状態ですと、時給はヘルパー2級取得者の場合、1000円前後がほとんどのようです。
そうなってきますと、週3日、1日5時間働いたとますと、月給は約6万円、年収では72万円程度になることになります。
「えーそんなに少ないの?コンビニのバイトが割がいいんじゃないの?」と思う方がいるのではないかと思いますが、ホームヘルパーは実務経験が第一の条件になってきますので、経験を積み、能力が高まっていくにつれて時給が上がっていくところが多いですよ。
また、実際に行うサービスの内容でも時給に違いが生まれてきます。
具体的には、皆さんも感覚的にわかると思いますが、入浴や排泄介助、病院の付き添いなどの身体介護の方が、掃除や洗濯などの生活支援よりも重労働になりますね。
大半の事業所では、生活支援は時給1000くらい、身体介護は時給1500円以上などというように、サービス内容や大変さによって賃金に違いが出てきます。
その他にも、遠隔地などの勤務地によって違いがあったり、時間が過ぎたときの残業手当てがあったりする場合もあり、その事業所や環境によって、少しずつ賃金が違うようになっています。
ほとんどのヘルパーがパート勤務になるわけですが、介護のスペシャリストとして高い意識を持ち続けてもらうために、現場で働くヘルパーに対して正社員として雇用しているところも当然あります。
正社員であればお給料もそれなりに良いものとなりますが、もちろんそれに比例して採用基準は高くなるでしょう。
そういった事業所の介護に対する取り組み方登録先を選ぶ時には、しっかりと確認し、自分のコミュニケーション能力や介護能力を客観的にもう一度見直して検討してみてはいかがでしょうか。