ホームヘルパーの仕事(身体介護)
ホームヘルパーになるためには介護福祉士のように資格試験というものは設けられておらず、決められた時間の講習をきちんと修了することで資格を取得することができます。
近年高齢化社会ということもあり、やりがいのある仕事として目指している人も多くなってきているいですが、その仕事内容というのはどのようなものなのでしょうか。
ホームヘルパーが行う仕事の中でも中心に位置づけられる「身体介護」という仕事は、大きく3つに分けることができます。
- 「ヘルパー独自の判断で行うことが可能な介護」
- 「医師の指示のもと行う介護」
- 「通院に関しての介護」
の3つになります。
ヘルパー独自の判断で行うことができる介護には、衣類の着脱の手助け、入浴の介助、または清拭をしたり、食事や排泄の介助をしたりというものがあります。
この基本的な介護の中でも、新人のヘルパーがなれず戸惑ってしまう介護は、おむつ交換をはじめとした排泄の介助ではないでしょうか。
皆さんも想像されるとわかると思いますが、排泄の介護は介護される側からしても、大変気恥ずかしいものです。
介護される側は、ヘルパーさんが不快に思っていないか、いやいやながらしているのではないかなどと心配に思ってしまいますので、ヘルパーはさりげなく、何でもないことのように、てきぱきと行うように心がけた方がいいでしょう。
この排泄という介護はとてもプライバシーに関わる部分ですので、カーテンやパーテンションなどの扉を使って回りからの視界を遮ることで、利用者ができるだけリラックスできるような環境で行うことが大切です。
また、これは身体介護全般に通じることですが、実際に介護を行う時は細心の注意を払って行うことが大切になってきます。
特に高齢者の体は、皆さんが思っておられる以上にデリケートなのです。
特に骨などは、若い方が少し力が強く入ってしまっただけで、最悪の場合、骨折させてしまう危険さえあります。
ヘルパーの仕事は1日に回るところが決まっているますので、決められた時間でたくさんの業務をこなす必要があるので、気持ち的についつい急いでしまいがちですが、相手の立場にたって行わないと本末転倒になってしまいます。
このような点がヘルパーの仕事の難しいところだと言えますが、事務的にてきぱきこなすだけではなく、人相手という本質的なことを忘れず利用者の体をいたわりつつ、利用者のペースに合わせての介護を心がけて行いましょう。