ホームヘルパーの仕事(生活援助)
介護の仕事は何があるといえばホームヘルパーをまず思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
ホームヘルパーには決まったの資格試験はないので、福祉に携わる資格の中では比較的手軽に取得できる資格の一つですが、ホームヘルパーの実際の仕事内容はどういったものになるのでしょうか。
このホームヘルパーが行う仕事を大ざっぱに分類すると、「生活援助」「身体介護」「相談業務」の3つになります。
最初の生活援助とは、生活に関する洗濯や掃除、炊事など、日常的に皆さんが行っている家事全般を援助することです。
それなら家政婦さんと同じじゃないの?と思われるかもしれませんが、ホームヘルパーが行う生活援助の内容は、家政婦さんが行う仕事内容とは若干異なります。
一番の違いは、ホームヘルパーが行う生活援助では、利用者が自立する心を持てるものでなくてはいけないというところです。
利用者が希望されるのを、「はいはい」と全てやってしまうのではなく、利用者が自分でできることは可能な限り利用者にしてもらって、ヘルパーは利用者ができないところを補助的に行う役割をするのです。
次に大切なことは、利用者の価値観を尊重するということです。みなさんもそうだと思いますが、食事の作り方や掃除の仕方は、人によってそれぞれ違うものですよね。
人によっては、きちんとしすぎているより少し散らかっていた方が落ち着くという人もいます。食事に関しても、好ききらいの多い人もいれば、殆どない人もいます。
それでは、利用者の言う通りに行えば良いのですか?という質問が聞こえてきそうですが、ポイントは決して作業をパターンせずに、その場その場で臨機応変に対応する柔軟性が必要という点です。
ホームヘルパーを目指している男の人などで、家事はやったことがないので自信がない・・・と不安に思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
安心してください。家事ができないからといって、そくヘルパーの仕事をするチャンスがない、というわけではありません。
家事は、必要やそれによる経験によって誰でも少しずつからでもできるようになるものです。
家事が不得意な新人ヘルパーに最初から一人で業務をさせてみる、といったことはないので、現場での経験をじっくり積みつつ、少しずつでいいですので勉強していきましょう。
何事もチャレンジしてみる前向きな気持ちが大切なのですから。