ホームヘルパーの賃金は?(2)
現場で働いているホームヘルパーの方の多くは、正社員ではなく非常勤のパート勤務になります。
このホームヘルパーの仕事は、利用者と呼ばれる個人宅を直接訪問して、身体・家事のケアをする仕事になりますが、病院や福祉施設などの大きな組織に就業した方が、安定した給料となります。
そのよう大きな組織でホームヘルパーとして働いている方々は20代~30代の若い世代の方が殆どを占めていますが、その多くの方が正社員として働いておられます。
福祉施設内では常時24時間ケアが行われているので、女性であってももちろん夜勤をすることになります。その場合の平均月収は夜勤体系にもよりますが18万円程度になります。
さらに、ホームヘルパーには、経験や修了時間によって1級と2級とがありますが、2級資格取得者と1級取得者とでは、お給料や業務内容に差が生じてきます。
1級の資格を取得すると、ホームヘルパーの主任として業務することも可能になります。その場合ホームヘルパーの中心となってスケジュールなどを調整するコーディネート業務などが主となります。
業務体系も常勤が多くなり、パート・アルバイトではなく正社員として働いている方が多くを占めます。
そこで気になる月収ですが、先ほど書いてますように2級取得者の方の平均月収は18万程度なのに対し、1級取得者の平均月収は20万~25万円と大体2万~5万円の上乗せとなっています。
さらに、1級取得者になると正社員の場合が多いので、事業所や施設によってはボーナスも当然支払われることになります。それも加えると、1級取得者の場合の年収は280万~340万円程度となり、1級と2級では収入にかなりの差が生じることになります。
また、ホームヘルパーの仕事は他の仕事以上に、実務経験が重要になるので、勤続年数や経験が多くなるにつれて一般的に少しずつ年収が上がって、管理職などの役職もつくようになります。
このようないろいろな点をみても、2級取得者に比べ1級取得者の方が役職につきやすいということが分かると思います。
最初に書いていましたが、ホームヘルパーは特別な資格試験は必要なく、決められたカリキュラムを修了することで取得できる資格になりますが、このような有利な1級を取得するためには、2級を取得した後1年以上の実務経験が必要となります。
ここまでを読んでみて、2級からいろいろな意味で、さらにスキルアップしたい方は、チャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。