ホームヘルパーの悩みとは?(2)
介護職=ホームヘルパーじゃないのと思う人は多いのではないでしょうか。
ホームヘルパーという資格には特別な資格試験は必要ありませんので、やる気があれば誰もができるお仕事です。
しかし実際にホームヘルパーとして働いている人達の間には実に様々な悩みがあるようです。
利用者の生活をサポートするのがヘルパーの仕事なので、当然の成り行きとして利用者のプライベートな部分まで知ることになります。
そこで質問ですが、もしあなたが担当している利用者に対して家族が辛くあたられていたらどうでしょう?
普通は、何とかして助けてあげたいと思いますよね。
しかしここがよく勘違いする点なのですが、ヘルパーは家族ではありません。これを専門職としての関係といいます。つまり、あくまでも第三者なのです。
もっとはっきりというと、他人なのです。利用者の立場が、ヘルパーがうっかり口を出すことで、さらに悪くなってしまったというケースも中にはあるのです。
一人の感情を持った人間として、ついつい口出ししてしまいたくなる気持ちを専門職としてぐっと抑え、家族の問題は家族間の問題で自分とは関係のないことなのだ、と割り切る勇気も必要なのです。
利用者がホームヘルパーさんとといる時はできるだけ楽しく時間を過ごすことができるよう、自分の仕事に集中しましょう。それが本当のプロの介護士であるといえると思います。
また、ホームヘルパーの介護をする仕事とは直接関係ないのですが、自分が所属している事務所の不正に気づいてしまって悩んでしまうこともあるそうです。
雇われているという自分の立場や、利用者さんがサービスを一時的でも受けられないこを考えると内部告発もできずに、悶々と一人で思い悩んでしまっているヘルパーも少なくないそうです。
このような不正がなくなることが本来は一番の対策なのですが、不正を知ってしまい、これから働くことが苦痛に感じたら、勇気を出してすっぱりと転職することが結果的にはいい場合が多いようです。