赤ちゃんの紫外線(UV)対策
見るからに、赤ちゃんの肌は敏感そうですし、事実、微かな刺激に対してもすぐに炎症を起こしてしまいます。そんな弱い肌に対して紫外線(UV)が良くないということは、容易に想像つきますよね。
確かに大人に比べ、生まれてまもない赤ちゃんは、皮膚の層が薄いことから、紫外線(UV)にあたると、大人以上にその影響を強く受けます。表面だけの日焼けではなくその刺激はもっと深くまで達し、まだ未発達な赤ちゃんの皮膚の機能を壊してしまう危険があるのです。
かつて日本では、母子手帳に「日光浴」という記載がありましたが、1998年から記載はなくなりました。家の外で元気良く遊ぶということは幼い子どもにとって精神面や身体的な成長という面から考えても重要なことですが、それとは別に、紫外線(UV)対策は、周りの大人が幼少期から十分に配慮してあげ、そのうえで元気に外で遊ばせることが大切です。
そのためには外出時には、つばの広い帽子をかぶせて、長袖のシャツを着せて、そしてなるべく低刺激の紫外線(UV)防御効果の高い日焼け止め(サンスクリーン)を塗ってあげることが大切です。
オーストラリアなどでは、皮膚癌(がん)が、国民の癌(がん)の半数を占めているといいます。なので紫外線(UV)対策に早くから国が乗り出し、保育園や子どもの施設では、紫外線(UV)対策を法的に義務づけられています。
また、日本でも皮膚癌(がん)が増えてきている現状を真剣に考えて、幼いうちから紫外線(UV)対策を習慣づけるよう指導していくことも大切でしょう。