熟年離婚の背景
最近、ドラマの中でも熟年離婚をテーマにしたものが放送されるなど、熟年離婚がちょっとした社会現象になりました。
社会現象になっているからととか、ドラマに感化されて、自分も「乗り遅れないように離婚しなきゃ」と考える人はいないと思います。
しかし、夫や子供や家のために、今まで言いたいことも言えず、言っても聞いてくれない夫に我慢我慢で生活してきた人が、このドラマや最近の不満を今一度思い直して、
「離婚すると、今までとは違って、こんなにいい人生が開けるかも」
などと、今とは違った新しい人生を歩みたいと思い、離婚を真剣に考える場合が多くなるのは間違いないと思います。
実際離婚をするとしても、今までは離婚後の生活のことが不安でなかなか本気で踏み切ることはできなかったかもしれません。
しかし、今では財産分与や慰謝料など、熟年離婚をする人にはある程度離婚後の生活費を工面できるような制度があります。
さらに離婚を真剣に考えている方に対して、追い風を受けているのが
「年金分割制度」
という比較的新しい制度です。
この制度ができるまで、熟年世代になってまでまさか離婚する夫婦が増加するとは、国も想定もしてなかったせいか、年金については特に女性に不利な制度となっていました。
しかし平成19年からこの年金制度が改定され、片方だけの年金ではなく、夫婦の年金を合算して最大半分に分けてお互いに支払われるという制度ができました。
一歩前進という感じですが、注意も必要です。
それは、分割される年金は厚生年金のみ対象となるということです。
しかし、今までとは格段に差が出てくる制度だと思います。
この制度が後押しとなって、今までは離婚を真剣に考えられなかった人が、真剣に考えるようになり、離婚が増加していると言っても全く外れていることではないと思います。

離婚後は、現実問題としてお金は何かと必要です。
慰謝料や財産分与の点だけではなく、死ぬまで支給される年金についても、この際真剣に考えていく必要があると思います。